【実施報告】スキルアップ研修会「看護が変わる アセスメントエコー(基礎知識:膀胱・直腸・誤嚥性肺炎編)」を実施しました
令和7年11月22日(土)、ふくしま医療機器開発支援センターにおいて、令和7年度スキルアップ研修会「看護が変わる アセスメントエコー(基礎知識:膀胱・直腸・誤嚥性肺炎編)」を開催しました。
本研修会は、在宅医療の現場で求められる看護アセスメント力の向上を目的に、訪問看護師がエコー(超音波)を活用して利用者の状態や病態をより的確に把握し、適切なケアにつなげるための基礎知識と技術を学ぶ機会として実施しました。
研修の概要
当日は、超音波検査技師・臨床検査技師の山口 睦弘 先生を講師に迎え、エコーの基礎知識から、訪問看護の現場で活用場面の多い
- 膀胱の尿量評価
- 直腸の便貯留評価
- 誤嚥性肺炎の観察
について、座学とシミュレーターを用いた実習を組み合わせたプログラムを行いました。
冒頭では、日本シグマックス株式会社 磯尾氏よりプログラム説明が行われ、その後、エコーの原理や画像の見方、評価のポイントについて分かりやすく解説がありました。実習では、小型・ポータブルエコーを実際に操作しながら、画像をタブレットで確認し、現場での活用イメージを具体的に深めることができました。
参加者の様子と学び
実習では、参加者一人ひとりがエコー操作を体験し、プローブの当て方や画像の変化を確認しながら、アセスメントにつなげる視点を学びました。
「目で見て確認できることで判断に自信が持てる」「在宅での排泄ケアや観察にすぐに活かせそう」といった声も聞かれ、訪問看護におけるエコー活用の可能性を実感する研修となりました。




おわりに
本研修を通じて、エコーを「特別な検査」ではなく、看護アセスメントを支えるツールの一つとして捉え、日々の訪問看護実践に活かす視点を深めることができました。
今後も福島県訪問看護連絡協議会では、訪問看護師の専門性向上と、利用者にとって安全で質の高い在宅ケアの提供を目指し、研修会を企画・実施してまいります。
多数のご参加、誠にありがとうございました。

